厚生労働省の「一般職業紹介状況」によると、2022年平均の「建設・採掘の職業」の有効求人倍率(パートタイムを含む常用)は、5・05倍となり、前年比で0・09ポイント上昇した。コロナ禍が始まった20年以降は求人倍率が降下していたが、3年ぶりに上昇に転じた。「建築・土木・測量技術者」も0・28ポイント上昇の5・51倍となり、18年と同等の水準となった。
ハローワークでの求人、求職、就職の状況をまとめた。22年は飲食や接客などコロナ禍で大きく求人を減らしていた職業を含め、幅広い職業で求人が増加。建設業にとっては、他産業との間で求人競争が激化した形になる。
「建設・採掘」の内訳を見ると、有効求人倍率の上昇幅が最も大きかったのは型枠大工やとび工、鉄筋工などの「建設躯体工事」。0・64ポイントアップし、全職業でも最高の9・31倍となった。
この他、大工や屋根ふき工、左官、配管工など躯体工事を除く「建設」が0・26ポイントアップの4・29倍、「土木」は前年と同じ5・79倍、「電気工事」は0・15ポイントダウンの3・24倍だった。
提供:建通新聞社