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中央ニュース

2023/01/27

技術資格の組み合わせ加点 適用範囲を拡大

  国土交通省は、直轄業務の入札で、技術者の複数の資格を加点評価する「組み合わせ加点」について、2023年度から適用範囲を広げる。これまで総合評価落札方式のみで試行してきたが、プロポーザル方式にも拡大する。加点可能な組み合わせも一部見直す。
 直轄業務での組み合わせ加点は、技術的知識の幅広い活用につなげるため、22年度から試行している。
 例えば、入札に参加するコンサルタント企業の技術者が、「技術士」と、国交省が認定した「登録資格」(RCCM、土木学会認定技術者を含む)を持っている場合、「技術士」と「登録資格」の配点を合算して加点している。21年度以前は、資格の配点順位に基づき、上位の1資格のみを加点していた。
 今回の見直しでは、適用範囲を総合評価落札方式だけでなく、プロポーザル方式にも拡大する。
 入札時に担当技術者(点検員)の資格要件を設定する場合にも、組み合わせ加点を認める。国交省は23年度から直轄橋梁の点検業務で管理技術者とは別に、点検員の資格保有を要件化することとしている。
 一方で、登録資格を「RCCM、土木学会認定技術者」と「それ以外」に分割し、登録資格が「RCCM、土木学会認定技術者」の場合は、技術士との組み合わせ加点を不可とする。技術士とRCCM、土木学会認定技術者が、いずれも幅広い技術的な知識を持つ資格であることを考慮した。
 登録資格を持つ技術者が、「それ以外」の場合は、これまで通り技術士との組み合わせ加点を認める。RCCM、土木学会認定技術者と、それ以外の登録資格との組み合わせも可とする。

提供:建通新聞社