日本政策金融公庫総合研究所の全国中小企業動向調査によると、10〜12月期実績の中小建設業(従業者20人以上)の業況判断DI(「好転」と回答した企業の割合から「悪化」と回答した企業の割合を差し引いた値)はマイナス4・5(季節調整済値はマイナス6・7)で、前期と比べ4・1ポイント改善した。今後については、1〜3月期がマイナス1・1、4〜6月期がプラス0・0と改善に向かうと見込んでいる。
全業種の中小企業の10〜12月期の業況判断DIはプラス8・3(季節調整済値はプラス4・5)。前期と比べ3・7ポイント改善した。今後の見通しは、1〜3月期がプラス7・3、4〜6月期が同10・1と推移する見込み。
また、小企業(原則従業者20人未満)の7〜9月期の業況判断DI(「良い」と回答した企業の割合から「悪い」と回答した企業の割合を差し引いた値)では、建設業はマイナス14・5で、前期より5・7ポイント改善した。1〜3月期の見通しはマイナス30・2と再び悪化する見込み。
小企業の全業種の10〜12月期の業況判断DIはマイナス28・0で、前期より7・8ポイント改善した。1〜3月期はマイナス41・2で、再び悪化する見込み。
調査は12月中旬、同公庫の取引先の中小企業1万3266社、小企業1万社を対象に実施。回答率はそれぞれ42・1%、61・7%だった。
提供:建通新聞社