全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

　経済調査会によると、同会の12月調査に基づく全国の建設資材価格指数（２０１５年度平均を１００とした指数）は、建築・土木総合で前月比０・２ポイント増の１４８・１となり、２カ月連続で上昇した。建築・土木別に指数を見ると、一般建築用木材の続落の影響で建築は０・４ポイント低下したが、生コンクリートやアスファルト混合物などの騰勢が続いていることで土木が１・０ポイント上昇し、総合指数の高止まりの要因になっている。
　総合指数は、９月調査から２カ月連続で下落したが、その後再び上昇。高い水準で一進一退の動きになっているという。
　生コンの騰勢は最新の１月調査でも続いている。先行きについても、セメントの大幅な値上げが打ち出されているため、引き続き全国的に強基調で推移する公算が高い。
　主要資材の価格動向を同会の東京地区の１月調査で見ると、鋼材では、鉄スクラップが堅調な海外需要を背景に反騰し、前月と比べ１�d当たり３５００円上伸した。異形棒鋼とＨ形鋼は不需要期を迎え、先行き横ばいで推移する。
　舗装用材のうちストレートアスファルトは、原油相場の下落によって、前月と比べ１�d当たり１万６０００円下落した。再生アスファルトは横ばいで推移しているが、ストレートアスファルトの急落により不透明感が強い。
　石油製品のうち軽油は、前月と比べ１�`�g当たり５００円続伸したが、原油相場は軟調で、先行きは弱含み。
　木材は、荷動きに精彩を欠くが、流通在庫の調整が進行。市況の下落傾向も止まり、価格は横ばいで推移する。

提供：建通新聞社