建設経済研究所は、2022年度第2四半期の主要建設企業40社の決算分析をまとめた。受注高の総計は前年同期比24・4%増の6兆3833万円となり、2年連続で増加した。6兆円台となるのは17年以来5年ぶり。22年度通期の見通しでは35社が増収、22社が減益を見込んでいる。
対象企業は過去3年間の売上高平均が上位の40社。スーパー5社、準大手11社、中堅24社の三つに分類している。準大手は売上高1兆円〜2000億円、中堅は1999億円〜400億円の企業。
受注高の総計は全階層で増加した。部門別でも建築、土木ともに全階層で増えた。建築の受注高は総計4兆4022億円で、前年同期比25・8%増と2年連続で増加し、5年ぶりの4兆円台となった。土木は22・7%増の1兆7962億円と2年連続で増加した。
営業利益は、利益額の総計が前年同期比5・0%増の2844億円となる一方で、利益率が3・7%と0・1ポイント下がった。利益率は過去5年間で最も低い水準となった。利益額と利益率を階層別で見ると、いずれも準大手と中堅で減少し、大手で増えた。
提供:建通新聞社