経済産業省は、セメントと骨材、コンクリート関係5団体の会員企業などを対象に、高騰を続ける原材料費・エネルギー価格の転嫁状況を調べた。全国生コンクリート工業組合連合会・全国生コンクリート協同組合連合会(全生連)を通じた調査では、価格転嫁が不十分だと67%が答えた。
調査は、▽セメント協会▽日本砂利協会▽日本砕石協会▽全生連▽全国コンクリート製品協会―を通じて10月25日〜11月25日に実施した。
製造原価の上昇状況については、セメント協会では「非常に上昇し、収益・採算に甚大な悪影響を及ぼしている」との回答が100%。全生連は「非常に上昇」が41%、「かなり上昇」が51%となっている。
製造原価の上昇を受けた価格転嫁の状況を見ると、セメント協会では「わずかしか転嫁できていない」が9%、「一部転嫁できているが91%。
一方、全生連では「全く転嫁できていない」も10%を占めた。「わずかしか転嫁できていない」は19%、「一部転嫁できている」は38%となっている。
提供:建通新聞社