国土交通省は、直轄官庁施設の建築保全業務の積算に使用する2023年度建築保全業務労務単価を決めた。1日当たりの日割基礎単価は、全国・全職種平均で前年度比3・1%増となり、11年連続で上昇した。23年度分の建築保全業務から新単価を適用する。
建築保全業務の日割基礎単価は、基本給与相当額と基準内手当(家族手当、住宅手当、通勤手当など)、賞与で構成。この中には、割増賃金(時間外・休日労働など)や法定福利費の事業主負担分、一般管理費等などの諸経費は含まれない。
日割基礎単価の上昇率は、全国平均で「保全技師・保全技術員等」が2・4%増、「清掃員」が4・5%増、「警備員」が3・2%増だった。
時間外などの単価である割増基礎単価率(全国一律)は、▽保全技師T9・6%▽保全技師U10・0%▽保全技師V9・6%▽保全技師補9・3%▽保全技術員9・9%▽保全技術員補10・4%▽清掃員A10・2%▽清掃員B11・1%▽清掃員C11・2%▽警備員A9・6%▽警備員B9・5%▽警備員C10・5%―となった。全国・全職種一律の宿直単価は4300円。
提供:建通新聞社