国土交通省は、建設キャリアアップシステム(CCUS)の技能者登録料とレベル判定手数料の助成制度を活用するよう、主要な建設業団体に呼び掛けている。厚生労働省が4月に創設したものの、ここまでの申請件数は44件にとどまっているという。
助成制度は、厚労省が建設事業主に対する支援策として4月に創設した。CCUSの技能者・事業者の登録料やレベル判定の手数料、カードリーダーの設置費、関連ソフトウエアの契約料などを建設業団体を通じて補助するもの。トライアル雇用助成金などとともに当初予算で事業費68億円を確保している。
現時点で助成制度を活用している建設業団体は、全国コンクリート圧送事業団体連合会(全圧連)の1団体のみ。技能者登録料(1人当たり4900円)、レベル判定手数料(4000円)を全額補助している。
国交省は、助成制度が担い手の確保・育成に向けたCCUSのさらなる普及・定着につながるとし、7日に主要建設業団体114団体に対して助成制度の概要と全圧連の取り組みを周知した。
提供:建通新聞社