資源エネルギー庁の建材トップランナー制度に関する審議会は10月14日、断熱材の「グラスウール」と「押出法ポリスチレンフォーム」を対象に、現行よりも5〜6%程度高い断熱性能の新たな目標値をまとめた。メーカーや輸入業者に対し、2030年度までの目標達成を求めていく。
建材トップランナー制度では、既に商品化している最も優れた製品の性能を基に目指すべき性能基準を設定。一定期間後には出荷製品の平均で目標を達成するよう求める。
政府が30年以降の新築建物全てでZEH・ZEB相当の性能を求めていることを踏まえ、必要になる目標基準を算出した。
グラスウールの目標基準値は現行よりも5・1%、基準が高い値を採用した。目標の達成を求める対象範囲をこれまでよりも拡大し、「1立方b当たり40`以下」とする。
押出法ポリスチレンフォームは、現行よりも6・1%高い基準値を求めることとした。
審議会は政府に対し、基準値を今回見直さなかったロックウール、硬質ウレタンフォームについても性能の改善状況を確認し、必要に応じて新たな目標を定めるよう提言。
メーカーに対しては技術開発、低コスト化を求めた。
施工者に対しては性能を発揮できるよう、適切な施工が必要だとした。
提供:建通新聞社