国土交通省は10月5日、ICT施工に必要な機能を備えた建設機械と装置群計65件を初めて認定した。経験の浅い中小建設企業でも、現場で利用するICT建機を安心して選べるようにした。認定建機の一覧は国交省のホームページに掲載する。
国交省では、ICT活用の裾野を広げるため「ICT建設機械等認定制度」を創設、建機の開発メーカーやレンタル業者から認定申請を受け付けた。認定作業は、申請者が提出した仕様書やカタログを確認して実施した。内訳は建機19件、後付け装置群46件。一覧には、認定建機と装置群のメーカー名、機種名、建機の種類、認定番号を記載している。
認定対象建機は、マシンガイダンスやマシンコントロール、締め固め回数管理機能を装備したバックホウなどの掘削・法面整形機械、ブルドーザーやモータグレーダーといった敷きならし機械、振動ローラなどの締め固め機械。
認定建機には国交省が発行する「認定表示」を貼り付けることができる。申請者が認定建機や後付け装置のそれぞれ見えやすい場所に貼付する。認定表示には建機の種類などを識別できる認定番号が書き込まれるため、監督職員による建機の確認作業も省力化できるとしている。
また、一目で国交省の認定を受けたICT建機と判別できるため、自治体の発注工事などでも円滑な現場導入の後押しとなることが期待される。
一覧の掲載先アドレスはhttps://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/constplan/sosei_constplan_tk_000050.
提供:建通新聞社