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2022/10/03

CO2固定化コンクリート 直轄工事で実証

 国土交通省は、二酸化炭素(CO2)を固定化したコンクリート製品の現場試行を9月30日から始める。直轄工事で使用し性能を実証する。グリーンイノベーション基金を活用した取り組み。
 試行現場は、東北地方整備局の「成瀬ダム原石山採取工事第1期(秋田県)」。施工者は大成・佐藤・岩田地崎JV。既存の側溝延長26bを撤去し、再設置する一部にカーボンリサイクルセメントによるU字側溝を使う。CO2を固定化した炭酸塩を用いて製造したコンクリート製品となっており、施工性や強度などを確かめる。
 同製品は、主原料となるセメントの製造時に排出されるCO2を固定化することで大気中への排出を抑えることができ、地球温暖化対策として期待を集めている。試行結果はフィードバックし、CO2を固定化したコンクリートのさらなる研究開発にもつなげる。

提供:建通新聞社