経済調査会が7〜8月に行った建築・設備関係の労務需給アンケートで、「型枠」と「鉄骨」で特に人手が足りず、ひっ迫していることが分かった。3カ月後については、現状よりもさらに人手が足りなくなる見通しとなった。
アンケートは、全国11都市(札幌、仙台、東京、新潟、金沢、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇)で元請けとして工事を受注している約430社を対象に実施。工事の受注の増減と、工種別の労務需給のひっ迫・緩和をそれぞれ5段階で質問し、平均値を算出した。
労務需給については、「ひっ迫」を5、「緩和」を1としたときに「型枠」と「鉄骨」の平均が3・6で最もひっ迫していた。この他、「鉄筋」と「左官」「配管」「給排水衛生設備」「消火設備」「昇降機設備」「電気設備」が3・5とひっ迫の度合いが強かった。3カ月後の見通しについては、ひっ迫度合いが0・1ポイント程度上昇する工種が多く、さらに人手が不足すると見る回答が多かった。
工事の受注状況については、「増加」を5、「減少」を1としたときに公共は平均2・42で「やや減少」、民間は平均2・6で「不変」と見なした。地区別では、札幌と名古屋、大阪が公共・民間とも「不変」で、仙台と広島、高松、那覇がいずれも「やや減少」だった。
提供:建通新聞社