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2022/09/09

6月は4週6・19閉所 日建協の閉所状況調査

 日本建設産業職員労働組合協議会(日建協、角真也議長)は、作業所の週休2日を拡大する「4週8閉所ステップアップ運動」の一環で行っている、組合員の作業所の閉所状況(6月)の調査結果をまとめた。1カ月間の4週8閉所指数(土・日・祝日の日数の月による差を補正した指数)は6・19閉所で、前年6月と比べ0・19ポイントアップし、2018年11月の調査開始以来の最高値となった。一方、工種別では、土木が6・44閉所、建築が5・95閉所と、いずれも増加したが、公共事業中心の土木と、民間主体の建築での格差が依然として見られ、国土交通省の直轄工事を中心に土木が閉所の増加をけん引している格好だ。
 回答作業所数は土木2107作業所、建築2225作業所の計4332作業所。日建協に加盟する35組合のうち30組合が回答した。今年の6月は土日が8日間だったため、指数は実際の閉所日数と同数となっている。
 調査は6月と11月の年2回実施。6・19閉所となった今回の指数は、前回の21年11月の5・15閉所と比べ1・04ポイント増加した。
 閉所実績の内訳は「8閉所」が最も多く、前年6月より4・6ポイント高い33・6%を占めた。これを含め38・0%が「8閉所」以上だった。「8閉所」に次いで、「6閉所」が19・3%、「4閉所」が17・5%と多かった。
 土木での「8閉所」の作業所の割合は38・8%で、前年6月と比べ7・5ポイントと大幅に増加した。これを含め土木では「8閉所」以上が43・6%を占めた。「4閉所」以下は17・5%で、前年6月の21・2%から3・7ポイント減少し、2割を切った。
 一方、建築での「8閉所」は前年6月より1・9ポイント高い28・6%。改善は進んでいるものの、土木と比べ小幅な増加にとどまった。また、建築では「8閉所」以上が32・7%である一方、「4閉所」以下も30・4%を占め、二極化の傾向が依然として見られた。
 また、加盟組合別では、指数が最高の組合は7・10閉所、最低は5・43閉所。全作業所に占める「8閉所」以上の割合は、最高が55・1%、最低が20・9%。最高と最低の差が縮小し、全体として底上げが見られた。
 日建協では今後の活動について「いよいよ2年を切った時間外労働の上限規制の適用に向け、より一層労使が連携し、具体的な解決策やルールづくりを進める必要がある」とし、運動を拡充していく方針だ。

提供:建通新聞社