厚生労働省がまとめた2021年の雇用動向調査によると、建設業への新規入職者数は約27・3万人で、前年比1・4%減となった。離職者数は約26万人で0・5%の減少。入職者数が離職者数を上回るのは2年連続となる。
建設業で働く人全体に対する新規入職者の割合(入職率)は9・7%で、0・3ポイントダウン。離職率は9・3%で0・2ポイントダウン。入職率・離職率ともに下がり、人の出入りが前年に比べてやや落ち着いた。入職の方が0・4ポイントとわずかに超過しているが、前年よりも超過幅が縮まっている。
全産業の入職者数は約720万人で1・4%増加、離職者数は712万人で、1・4%減少。コロナ禍の影響を受けた宿泊業、飲食サービス業などで離職者が多かった。それでも、多くの業種で採用を控える動きが広がった前年と比べると入職が増えて離職が減った。
提供:建通新聞社