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2022/09/01

住宅着工 5月以降で最大の下げ幅

 国土交通省がまとめた建築着工統計調査報告によると、7月の新設住宅着工戸数は前年同月比5・4%減の7万2981戸となり、3カ月連続で減少した。下げ幅は過去3カ月で最大となった。貸家が増加したものの、持ち家と分譲住宅の減少が響き、全体減につながった。
 利用関係別の新設住宅着工戸数は、貸家が1・5%増の2万9668戸と17カ月連続で増加した。
 一方で、持ち家は14・1%減の2万2406戸と2桁減となり、過去10年間での最少戸数を更新した。
 分譲住宅は4・0%減の2万0612戸と先月の増加から減少に転じた。うち一戸建て住宅が1・8%増の1万2461戸と15カ月連続で増加したものの、マンションが2桁減となる11・7%減の8053戸と大きく減少した。
 地域別では、首都圏が2・5%増の2万5351戸、中部圏が17・6%減の8048戸、近畿圏が13・2%減の1万1445戸となり、三大都市圏では首都圏のみ増加した。その他の地域は4・6%減の2万8137戸と減少した。
 非居住用も含めた全建築物の着工床面積は5・5%増の1125万平方bとなり2カ月連続で増加。このうち民間居住用は5・1%減の617万平方bで3カ月連続の減少となった。民間非居住用は32・6%増の464万平方bとなり2カ月連続で増加した。
 民間非居住用を主な使途別に見ると、事務所は52・6%増の71万平方bと3カ月ぶりに増加した。店舗は29・2%増の44万平方bで2カ月連続の増加、工場は21・9%増の69万平方bで10カ月連続で増加、倉庫は56・4%増の149万平方bと4カ月連続の増加となり、全使途で2桁の伸びを見せた。

提供:建通新聞社