内閣府は、健全な水環境の実現を目指すための「流域水循環計画」で、新たに4計画を認定した。中には、水循環の取り組みを地域振興につなげるという新たな視点を取り入れた計画もあった。今後、流域の自治体などで、国土交通省の社会資本整備総合交付金や防災・安全交付金を活用しつつ、計画に基づく取り組みを進めていくことになる。
新規4計画と主な取り組みは次の通り(計画提出機関・対象地域)。
▽南三陸海岸流域水循環計画(宮城県・南三陸海岸流域2市2町)―森林整備による水質浄化機能向上、持続可能な漁場環境づくり
▽阿武隈川流域水循環計画(宮城県・阿武隈川流域3市8町)―森林整備による水質浄化機能向上、水生生物調査
▽にかほ市水循環基本計画(秋田県にかほ市・市全域)―アウトドアアクティビティ拠点施設整備、水循環スポット保全
▽第2次高砂市環境基本計画改訂版の一部(兵庫県高砂市・市全域)―ため池の保全、雨水貯留施設の設置、保水性舗装・透水性舗装の推進
提供:建通新聞社