帝国データバンクの全国企業倒産集計によると、7月の倒産件数は499件となり、2年3カ月ぶりに3カ月連続で増加した。物価高の影響も加わり、7業種中4業種で前年同月比が増加。中でも、建設業は2桁を超える大幅増となった。
建設業の倒産件数は前年同月比33・8%(24件)増の95件となった。一般電気工事などの設備工事業が32件を占め、前年同月比も146・2%増と大幅に増加、全体の件数を押し上げた。増加した倒産件数は全業種中で建設が最も多かった。
今回の集計では、資材価格の上昇を転嫁できず、収益が維持できなくなり倒産した「物価高倒産」の2022年の累計件数も集計。1〜7月の全体倒産件数はすでに116件に達し、過去5年で最多となった21年(1年間で138件)を大幅に上回るペースにあることが分かった。物価高倒産を業種別にみると、木材・資材高の余波を受けた建設は27件で、最多となった運輸(33件)に次ぐ倒産件数となっている。
提供:建通新聞社