国土交通省は、治水機能と水力発電機能を併せ持つ「ハイブリッドダム(仮称)」の具体化に向けた検討に着手する。2022年度は、治水と水力発電を両立できる方策などについて、官民対話(サウンディング)により民間事業者から提案を募る。事前説明会を8月5日に開く。申込期限は8月1日。
ハイブリッドダムについて国交省は、発電施設の新設やダム改造を伴う2タイプと、すでに水力発電設備がある2タイプの計4タイプを想定する。発電施設の新設やダム改造を伴う2タイプでは、発電開始までに時間を要することもあり、中長期の取り組みに位置付けている。すでに水力発電設備がある2タイプは、貯水量が減少する非洪水期の運用などを課題としている。
民間事業者との対話は9月12日〜10月7日に対面かWEB方式で実施する。発電された電力を活用して企業誘致を行うといった地域振興策の提案も求める。
提供:建通新聞社