経済調査会は7月19日、建設資材価格について臨時情報を発表した。7月8日までの調査結果によると、主要メーカーが値上げを打ち出しているセメントが札幌・新潟・大津・京都・奈良などで上昇し、全国47県庁所在地のセメント価格が、今年に入って全地区で1d当たり1000〜2000円上昇したことが分かった。また、ストレートアスファルトも前月に引き続き上昇し、東京地区(以下同)では1d当たり前月より7000円高い12万7000円となり、直近1年間での上昇率が50%を超えた。
鋼材類は、原料の鉄スクラップが海外相場の軟化を受けて続落。これによって異形棒鋼(SD295 D16)は1d当たり12万円と2カ月連続で横ばい。H型鋼(200×100×5・5×8_)も12万円と前月と同水準で推移し、これまでの騰勢から一転し、鋼材市況は踊り場の局面に入った。
6月調査に基づく建設資材価格指数(全国・2015年度平均=100)は、建築・土木総合で146・5となり、前月と比べ1・6ポイント上昇。22年度第1四半期では6・6ポイント上昇しており、前期の1・6ポイントの上昇を大幅に上回った。
提供:建通新聞社