国土交通省は、事前防災対策や再度災害防止のための緊急対策に年度途中で予算を配分する「防災・減災対策等強化事業推進費」で、2022年度1回目の採択事業を決めた。昨年の豪雨などで被害を受けた全国19カ所を対象に、国費で合計53億6000万円を配分する。
同事業では、激甚災害が頻発する現状を踏まえ、防災・減災対策を強化するため、年度途中でも公共事業費を配分。洪水対策やがけ崩れ対策、耐震化などに機動的に着手できるようにする。交通事故の再発防止対策にも予算を配分している。
内訳を見ると、被災地域の災害対策に伴う洪水・浸水対策3件に4億5000万円、雪崩対策2件に3億円、暴風・波浪対策2件に4億6000万円、がけ崩れ・地すべり対策3件に3億7000万円。
交通事故の再発防止に伴う交通安全対策1件に9億9000万円。事前防災に伴う洪水・浸水対策6件に22億7000万円、がけ崩れ・地すべり対策1件に4億円、鉄道施設の耐震対策1件に1億3000万円の配分を決めた。
提供:建通新聞社