国土交通省は、2020年度に建設会社が受注した土木工事を対象とする「建設資材・労働力需要実態調査」の結果をまとめた。請負工事費100万円当たりの資材・労働力の投入量を表す「金額原単位」は、鋼材以外の4資材と就業者で減少。資材価格と労務費の上昇によって、100万円当たりで調達できる資材・労働力が減少した。
調査は、工事費100万円に必要な建設資材と労働力を把握し、それらの需要構造を明らかにするため、2年に一度実施している。調査対象は、セメント、生コンクリート、骨材・石材、鋼材、瀝青(れきせい)材、就業者の6項目で、調査対象は20年度の受注工事5385件。
20年度の金額原単位を前回調査と比べると▽セメント11・7%減▽生コンクリート10・2%減▽骨材・石材17・7%減▽鋼材3・9%増▽瀝青材26・2%減▽就業者10・3%減―となっている。
提供:建通新聞社