中小企業基盤整備機構の調査で、中小建設業の65・4%がDXの取り組みについて「必要」「ある程度必要」と回答した。その一方で、「理解していない」「あまり理解していない」との回答が55%を占めるなど、必要性は実感しているものの理解が及んでいない実態が分かった。
DXの取り組み状況については、中小建設業のうち「既に取り組んでいる」は4%、「取り組みを検討している」も12%にとどまった。
全業種からの回答もまとめた。今後のDXの取り組み内容(複数回答)で最も多かったのは「文書の電子化・ペーパーレス化」(23・1%)だった。「データの戦略的活用」(19・4%)や「電子決済導入」(18・7%)なども多かった。
DX推進の課題については、「人材がいない」が全業種からの回答の31・1%を占めた。「具体的な効果や成果が見えない」(24・1%)や「予算確保が難しい」(22・9%)との回答もあった。
全国の中小企業経営者、経営幹部1000社から回答を得た。このうち建設業は100社。
提供:建通新聞社