日本政策金融公庫総合研究所の全国中小企業動向調査によると、1〜3月期実績の中小建設業(従業者20人以上)の業況判断DI(「好転」と回答した企業の割合から「悪化」と回答した企業の割合を差し引いた値)はマイナス16・7(季節調整値・マイナス17・6)で、前期と比べ8・7ポイント悪化した。今後については、4〜6月期がマイナス11・7、7〜9月期がマイナス11・1と徐々に改善すると見込んでいる。
全業種の1〜3月期の業況判断DIはマイナス4・2。前期と比べ11・3ポイントと大幅に悪化した。今後の見通しは、4〜6月期がプラス1・0、7〜9月期が同6・9に改善する見込み。
また、小企業(原則従業者20人未満)の1〜3月期の業況判断DI(「良い」と回答した企業の割合から「悪い」と回答した企業の割合を差し引いた値)では、建設業はマイナス30・1で、前期より11・6ポイント悪化した。4〜6月期の見通しはマイナス39・1と、さらに9・0ポイント悪化する見込み。
小企業の全業種の1〜3月期の業況判断DIはマイナス52・8で、前期より13・7ポイント悪化した。4〜6月期はマイナス52・2で、やや改善する見込み。
調査は3月中旬、同公庫の取引先の中小企業1万2392社、小企業1万社を対象に実施。回答率はそれぞれ43・7%、62・7%だった。
提供:建通新聞社