国土交通省は、2月の建設工事受注動態統計調査報告をまとめた。これによると、全国の建設会社が2月に受注した工事の総額は、前年同月比6・9%増の7兆8566億円で、3カ月連続の前年同月比増となった。元請け受注高は3カ月連続、下請け受注額は4カ月連続で増加した。
2月の元請け受注高は、7・5%増の5兆1112億円となった。このうち、公共工事は12・0%減の1兆2523億円と、昨年に複数あった大型道路工事などの反動減により、大きく減少。一方、民間工事は15・9%増の3兆8589億円と2桁の伸びとなった。
元請け受注高を工事種類別で見ると、土木が9・0%減の1兆3334億円と落ち込んだ。一方、建築が13・9%増の3兆2817億円、機械装置が21・7%増の4961億円とそれぞれ大きく伸びた。
下請け受注高は5・7%増の2兆7454億円だった。
1件500万円以上の公共工事の受注総額は、11・8%減の1兆1513億円と6カ月連続で減少。国の機関からの受注が4・5%減の5385億円、地方の機関からの受注が17・3%減の6128億円となった。
一方、1件5億円以上の民間工事の受注総額は28・2%増の1兆2327億円となり、3カ月連続で増加した。大型の民間建築・建築設備工事(1件5億円以上)の受注総額は28・2%増となる1兆2327億円で大幅なプラス。6カ月連続で増加した。
発注者・工事種類別でみると、製造業の工場・発電所、不動産業の「住宅」の増加が目立った。
民間の土木工事・機械装置等工事(1件500万円以上)の受注総額は17・9%増の6323億円と先月の減少から一転増加に転じた。
提供:建通新聞社