厚生労働省がまとめた一般職業紹介状況によると、2021年の「建設・採掘の職業」の有効求人倍率(求職者1人当たりの求人数、パートタイムを含む常用)は前年比0・03ポイント減の4・96倍となり、わずかではあるが2年連続で低下した。「建築・土木・測量技術者」の有効求人倍率は、0・05ポイント増の5・23倍と前年の減少から再び増加に転じた。
ハローワークの求人、求職、就職の状況を集計し、求人倍率などの指標としてまとめた。全職業の21年平均の有効求人倍率は1・13倍と0・05ポイント低下しており、前年を下回ったとはいえ、建設関連の職業の有効求人倍率は突出して高い。
建設業の現場に従事する「建設・採掘の職業」の内訳を見ると、有効求人倍率が最も高かったのは「建設躯体工事」の8・67倍だが、前年に比べると0・26ポイント低下した。この他、「土木」は5・79%と0・24ポイント上昇、躯体工事以外の「建設」は4・03倍と0・16ポイント低下、「電気工事」は3・39倍と1・5ポイント低下している。
提供:建通新聞社