国土交通省が直轄事業で実施しているBIM/CIM活用業務・工事の推移で、2012〜21年度の累計の活用件数が2000件を超える見通しとなった。21年度の活用件数は現時点で最大805件になると推計。段階的な適用拡大によって活用件数が着実に増加してきた。
国交省では、12年度から直轄事業でのBIM/CIMの活用を開始。20年度までの累計活用件数は1506件で、内訳は業務934件、工事572件となっている。
単年度ごとの活用件数を見ると、19年度が361件で前年度比70・2%増、20年度が515件で42・6%増、21年度が推計で最大805件の56・3%増と、ここ3年間での伸び率が大きい。
21年度はこれまでに工事185件、業務333件の計518件でBIM/CIMを活用。さらに年度末までに287件の活用があると推計している。
順調に伸びている活用状況を踏まえ、同省では引き続き、BIM/CIMの適用範囲を段階的に拡大。22年度に一般土木と鋼橋上部工の大規模構造物の全ての詳細設計・工事で原則として適用を始める他、一般土木と鋼橋上部工以外(小規模除く)の全ての詳細設計に適用する。
23年度から全ての公共工事(小規模を除く)の詳細設計・工事でBIM/CIMを原則として適用していく。
提供:建通新聞社