国土交通省がまとめた2021年土砂災害発生件数の速報値によると、8月に月別で最多となる448件の土砂災害が発生した。直近10年では14年8月の636件に次いで2番目に多かった。
21年は、42の都道府県で全967件の土砂災害が発生し、死者・行方不明者33人、人家被害291戸が生じた。月別に見ると、梅雨明け後の8月に最も多くの土砂災害が発生した。
8月は大雨などにより33都府県で448件の土砂災害が発生し、直近10年の同月比の平均発生件数(177件)を大きく上回った。7月に発生した土砂災害285件と合わせた土砂災害件数は733件に上り、7〜8月の2カ月間で年間発生件数の約8割を占めた形だ。
土砂災害は火砕流を除く、土石流や地すべり、がけ崩れなど。21年1月1日から12月22日までの速報値となる。
提供:建通新聞社