政府の2022年度当初予算案に農林水産省関連の公共事業費として、6981億円を計上する。前年度の予算額と比べ、3億円増とほぼ同額。このうち、農業農村整備には3322億円を計上し、農地の大区画化や農業水利施設の更新・長寿命化、防災重点農業用ため池の防災・減災対策を推進するとした。
農水省関連の公共事業費の内訳は、▽農業農村整備3322億円▽林野公共1869億円▽治山620億円▽森林整備1248億円▽水産基盤整備727億円▽海岸81億円▽農山漁村地域整備交付金784億円▽災害復旧200億円―とする。
12月20日に成立した21年度補正予算には公共事業費に3716億円を確保しており、補正予算・当初予算で1兆円を超える公共事業費を確保する。
森林整備事業では、カーボンニュートラルを見据えたグリーン成長を実現するため、間伐の実施や再造林の省力化、林道の開設・改良を推進。治山事業は、流域治水と連携した対策の強化、津波に強い海岸防災林の整備などを推進する。水産基盤整備では、漁港施設の耐震・耐津波化、漁港や漁場の保全・整備などに取り組む。
提供:建通新聞社