セメント協会(小野直樹会長)は11月のセメント需給実績をまとめた。国内販売は前年同月比1・2%増の347万7000dで、8カ月ぶりに前年同月を上回った。ただし、稼働日数は前年より1日多く、事務局は「依然として水面下にある状況」と話している。4〜11月の国内販売の累計は前年同期比2・2%減の2562万5000dとなった。
地区別の販売高は▽北海道17万0465d(前年同月比7・3%減)▽東北29万5164d(7・3%減)▽関東一地区77万7110d(1・1%増)▽関東二地区33万0914d(6・6%増)▽北陸16万1534d(4・1%減)▽東海41万1339d(4・1%増)▽近畿48万3001d(8・2%増)▽四国12万1862d(6・7%減)▽中国21万2283d(0・8%増)▽九州41万3585d(4・0%増)▽沖縄7万0198d(7・7%減)―。茨城県内で原子力発電施設関連の工事があった関東二地区、滋賀や京都、奈良のマンション建設などが多かった近畿地区も比較的好調だった。
12月に入って、1日当たりの国内販売は10日現在、前年同月比4・9%減の状況。
11月の輸出は、香港や韓国、ニュージーランドで増加。全体では前年同月比8・4%減の80万2000dとなり、3カ月ぶりに前年同月を下回った。
国内と輸出を合わせた販売の合計は前年同月比0・8%の微減となる424万9000dで2カ月連続のマイナス。
生産は9・6%減の465万3000dで2カ月連続マイナス。在庫は384万3000dとなり、前月から5%減った。
提供:建通新聞社