国土交通省は、10月の建設工事受注動態統計調査報告をまとめた。これによると、全国の建設会社が10月に受注した工事の総額は、前年同月比2・5%減の8兆2892億円となった。元請けと下請けの受注額がともに2・5%減少した。
10月の元請け受注高は、2・5%減の5兆1955億円、下請け受注高は2・5%減の3兆0937億円となった。元請け受注高のうち、公共工事からの受注総額は5・6%減の1兆7596億円。公共工事では土木と機械装置が前月比増となったものの、建築・設備が2桁のマイナスとなった。
1件500万円以上の公共工事の受注総額は、14・9%減の1兆5410億円と2カ月連続で減少した。国の機関からの受注が19・4%減の4230億円、地方の機関からの受注が13・1%減の1兆1181億円となっている。
一方、民間工事の受注総額は0・8%減の3兆4359億円となり、先月の増加から再び減少に転じた。大型の民間建築・建築設備工事(1件5億円以上)の受注総額は22・5%増の8301億円と2カ月連続で増加した。
発注者・工事種類別では、不動産業の住宅や製造業の工場・発電所、サービス業の宿泊施設で増加が目立った。
民間の土木工事・機械装置等工事(1件500万円以上)の受注総額は16・4%減の5121億円と6カ月ぶりに減少した。
提供:建通新聞社