帝国データバンクがまとめた全国企業倒産集計によると、11月の建設業の倒産件数は前年同月比2・2%減の90件となり、6カ月連続で減少した。全産業の倒産件数は16・9%減の468件で、11月の倒産件数としては1964年の集計開始以降で最少を記録した。
建設業の業種別の倒産件数は、総合工事業が39・3%増の39件、職別工事業が前年同月と同じ38件、設備工事業が50・0%減の13件となった。
建設業の倒産動向は長期間にわたって落ち着いた状況にあるが、木材、鋼材、セメントなどの主要建材の価格が急騰している。帝国データバンクでは「中小零細の建設業者は価格競争に耐えられず、倒産や廃業を選択する動きが強まる可能性がある」としている。
提供:建通新聞社