国土交通省の斉藤鉄夫大臣が本部長を務める「国土交通省DX推進本部」の初会合が12月2日に開かれた。デジタル技術を活用した行政サービスの変革や国交省の文化や風土、働き方の変革を通じて、デジタル化政策を推進していく。当面は、DX(デジタル・トランスフォーメーション)で実現したい将来像を省内外に示す「国土交通省DXビジョン(仮称)」の策定に取り組むことになる。
初会合に臨んだ斉藤本部長=写真=は、「新型コロナをきっかけに社会全体のデジタル化は喫緊の課題となった。国交省が所管する行政手続き数や保有するデータの量は政府の中で大きな割合を占めている。デジタル化の取り組みを一層加速させる必要がある」とした。
その上で、「国交省の文化や風土、働き方を変革していくことが求められている。省幹部の意識が変わらなければ大きな変革は不可能であり、省横断的な取り組みとすることが重要」と述べるとともに、DXをさらに加速し、新しい産業やビジネス、行政サービスの創出につなげていく考えを示した。
国土交通省DXビジョン(仮称)はDX推進に向けた羅針盤として位置付け、必要なプロジェクトを短・中・長期に分けて提示していく。
提供:建通新聞社