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2021/12/01

21年度補正予算 公共事業費2兆円台に

 政府の2021年度補正予算案に計上された公共事業費が、2兆0019億円(国費)となったことが分かった。2兆円を超える補正予算が編成されるのは2年連続で、過去10年の補正予算と比べると、20年度(20年度3次補正)、12年度(12年度補正)に次ぐ3番目の規模となる。
 岸田内閣が初めて編成した21年度補正は、過去最大の総額35兆9895億円となった。
 11月19日に閣議決定した経済対策の財源として、「新型コロナウイルス感染症の拡大防止」「ウィズコロナ下での社会経済活動の再開と次なる危機への備え」「未来社会を切り拓く『新しい資本主義』の起動」「防災・減災、国土強靱(きょうじん)化の推進など安全・安心の確保」に予算を重点的に配分している。
 今年1月に成立した20年度3次補正でも公共事業費として2兆4610億円を確保しており、2年連続で2兆円台に乗せた。災害復旧事業費の減少などで、20年度3次補正と比べると18・7%減少している。
 省庁別の内訳を見ると、国土交通省が1兆6369億円(国交省所管計上分)となり、政府全体の公共事業費の8割を占めている。農水省の2940億円(同)、環境省の528億円、内閣府の139億円、厚労省の29億円、経産省の13億円が続いている。
 政府全体の公共事業費2兆0019億円のうち、「防災・減災、国土強靱(きょうじん)化のための5カ年加速化対策」分の公共事業費は1兆2539億円とした。22年度に2年目を迎える加速化対策は、事業規模15兆円程度のうち、累計で4割強を予算計上したことになる。

提供:建通新聞社