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2021/11/25

建築物省エネ法 誘導基準をZEB水準に

国土交通省、経済産業省、環境省の3省は11月24日の合同会議で、建築物省エネ法の誘導基準と都市低炭素化促進法の低炭素建築物認定基準の改正案を大筋で決定した。ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビルディング)を推進するため、誘導基準と認定基準で求めている一次エネルギーの水準を「ZEB Oriented」相当に引き上げる。住宅性能表示制度にもZEHの水準を上回る等級を設定する。
 いずれの改正案もパブリックコメントを経て年明け1月に開く次回の合同会議に提示し、2022年秋に施行する。
 政府は、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、住宅・建築物の省エネ対策を強化する方針で、30年には新築住宅・建築物の省エネ性能をZEH・ZEBの水準に引き上げることを目指している。
 この政府方針を踏まえ、誘導基準と認定基準で求めている1次エネルギーの水準をZEB Oriented相当へと整合させる。現行の1次エネルギー消費量基準(BEI値、1・0以下で省エネ基準適合)は、誘導基準で0・8、認定基準で0・9としている。改正後は、いずれの基準も事務所・学校・工場でBEI値0・6、ホテル・病院・百貨店で同0・7へとそれぞれ省エネ性能を高める。
 一方、住宅性能表示制度では、戸建て住宅のZEH水準を上回る等級(等級6、等級7)を暖冷房に関する1次エネルギー消費量の30〜40%削減を目安に設定する。

提供:建通新聞社