出入国在留管理庁のまとめによると、9月末までに建設分野で特定技能の在留資格を取得した外国人は3745人となった。6月末からの3カ月で見ると、新たに964人が特定技能の在留資格を取得したことになる。技能実習の修了後に特定技能へと移行する外国人が3665人と全体の97・9%を占めている。
国籍別では▽ベトナム2801人▽フィリピン306人▽中国281人▽インドネシア140人▽カンボジア66人▽タイ52人▽ミャンマー51人―などとなった。職種別では、とびが743人と受け入れ人数が最も多く、建設機械施工の717人、型枠施工の612人、鉄筋施工の596人が続いている。
特定技能の在留資格取得者は、新型コロナウイルスの感染拡大による入国制限の影響もあり、今のところ、国内に滞在している技能実習生からの在留資格変更が主流。技能実習修了者は、特定技能の入国審査のための技能評価試験なども免除されている。
建設分野でも、すでに日本に滞在している他分野の技能実習生らを対象に国内試験も行っているが、試験合格後に在留資格取得に至った外国人は43人と受け入れ人数としては限定的だ。政府は今年1月から続いていた入国制限を11月8日に緩和しており、今後は海外試験の合格者や技能実習修了後に帰国した外国人の再入国も可能になる。
提供:建通新聞社