厚生労働省が新規高卒就職者(2018年3月卒)の離職状況を調査したところ、就職後3年以内の建設業の離職率は42・7%となり、前年度の調査より3・1ポイント低下した。建設業に就職した大卒者の3年以内離職率も28・0%となり、1・5ポイント低下している。
全産業の平均値は、高卒者の3年以内離職率が36・9%。1年目で16・9%、2年目で11・9%、3年目で8・1%が離職している。建設業の3年以内離職率は42・7%と全産業よりも5・8ポイント、製造業(27・2%)よりも15・5ポイント高い結果だった。
一方、大卒者は、全産業の3年以内離職率が1・6ポイント減の31・2%で、1年目で11・6%、2年目で11・3%、3年目で8・3%が離職した。建設業の3年以内離職率は1・5ポイント減の28・0%で、全産業よりは3・2ポイント低いが、製造業(19・0%)よりも9・0ポイント高かった。
業種別の3年以内離職率は、宿泊業・飲食サービス業の高卒者が61・1%、大卒者が51・5%となり、いずれも最も高くなっている。
提供:建通新聞社