日本政策金融公庫総合研究所の全国小企業月次動向調査によると、従業者20人未満の建設業の8月実績の売上DI(前年同月と比べ「増加」した企業の割合から、「減少」した企業の割合を引いた指数)はマイナス35・8で、7月と比べ14・1ポイント悪化した。9月はマイナス21・0に改善する見通し。
建設業のほか、製造業(従業者20人未満)、卸売業(同10人未満)など、同公庫の全国の取引先1500社に9月1〜8日に調査した。回答率は85・3%だった。
全業種の8月実績の売上DIはマイナス40・9で、7月と比べマイナス幅が19・3ポイント拡大した。9月はマイナス42・0で、さらに1・1ポイント悪化する見通し。
業種別に見ると、製造業の8月実績の売上DIはマイナス17・4。7月と比べマイナス幅が4・7ポイント拡大した。9月はマイナス28・1とさらに悪化が続く見通し。
一方、建設業を含む非製造業の8月実績の売上DIはマイナス43・9。飲食店がマイナス70・9に落ち込むなど全ての業種が悪化し、7月と比べ全体でマイナス幅が21・3ポイント拡大した。9月はマイナス43・9と横ばいで推移する見通しだが、建設業と卸売業以外はマイナス幅の拡大を見込んでいる。
提供:建通新聞社