日本空調衛生工事業協会(日空衛)の長谷川勉会長は9月15日の理事会で、働き方改革での残業時間解消の中間目標達成にめどが立ってきたことを明かした。その上で、達成に向けたさらなる努力を求めた。
同会では、2021年度末までに年間で960時間以上、単月で100時間以上(休日労働含む)の残業時間を解消することを中間目標としている。会員に対するフォローアップアンケートの結果をみると、20年度は年間960時間を超えた会員企業が全体の1・5%と、前年の4・1%から2・6ポイント減少。月間残業時間が100時間を超えた会員は全体の0・9%で、前年から0・9ポイント減少した。
理事会ではこの他、08年に策定した環境行動計画を改訂することを報告。2050年カーボンニュートラルなども見据え、今後1年程度をめどに改訂するとした。
建設キャリアアップシステム(CCUS)については今後、目標の達成状況を調査する。21年度は会員企業(1次協力会社)の技能者数の5割以上の登録を目指すなどとしている。
全国大会は新型コロナウイルス感染症のまん延を踏まえ、昨年に続き2年連続の延期を決めた。
長谷川会長は「建設業に時間外労働時間の上限規制が適用される24年4月に向け、働き方改革を一層進める必要がある」と述べた。
提供:建通新聞社