国土交通省は、7月の建設工事受注動態統計調査報告をまとめた。これによると、全国の建設会社が7月に受注した工事の総額は、前年同月比5・0%増の8兆9966億円となった。公共工事が大きく落ち込む中、17・1%増と2桁の伸びを見せた民間工事で全体の増加を支えた形だ。
7月の元請け受注高は、5・7%増の6兆0048億円。下請け受注高は3・7%増の2兆9917億円。元請け受注高のうち、公共工事の受注総額は12・0%減の1兆9546億円、民間工事の受注総額は17・1%増の4兆0502億円だった。
1件500万円以上の公共工事の受注総額は、12・6%減の1兆9058億円となった。国の機関からの受注が29・4%減の4927億円、地方の機関からの受注が4・8%減の1兆4131億円と国、地方ともに減少した。
大型の民間建築・建築設備工事(1件5億円以上)の受注総額は、21・1%増の7664億円。発注者別では製造業からの受注が27・0%増の1955億円、不動産業からの受注が2368億円(6・2%増)と大きく伸びた。
工事種類別の受注額は、住宅が2253億円と最も多く、工事・発電所の1358億円、事務所の1323億円が続いた。
民間の土木工事・機械装置等工事(1件500万円以上)の受注総額は3・6%増の6245億円。製造業からの受注が64・6%増の2394億円と大幅に増加した。
提供:建通新聞社