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2021/07/29

専門工事業の企業評価 初の評価結果公表

 施工能力が優れた専門工事業を市場で評価するための「専門工事企業の施工能力等の見える化評価制度」で、初めての評価結果が7月28日、公表された。評価を受けたのは、機械土工の5社と切断穿孔工事業の2社の合計7社=表参照=。国土交通省や、評価実施団体である日本機械土工協会(山梨敏幸会長)とダイヤモンド工事業協同組合(赤羽弘秋理事長)のホームページに評価結果を公表した。
 評価制度は、国交省が専門工事業の企業評価制度として創設し、今年4月から制度の運用をスタートした。国交省が評価基準を認定した▽鉄筋▽切断穿孔▽基礎杭▽とび・土工▽建築大工▽機械土工―の6職種で、職種別の評価実施団体が専門工事企業からの申請を受け付けている。
 申請した企業は、基礎情報(建設業許可の有無、資本金、完成工事高など)、施工能力、コンプライアンス(処分歴、社会保険加入の有無など)の3項目を4段階(☆〜☆☆☆☆)で評価される。
 このうち、施工能力の評価では「建設キャリアアップ(CCUS)カードの保有者数」「所属技能者に占めるレベル3以上の者の割合」が求められており、CCUSへの事業者・技能者登録や、所属する技能者がレベル判定を受けている必要がある。
 職種別に独自の評価項目も設定。例えば機械土工では「機械保有台数」も評価対象になっている。
 この他の評価項目でも、CCUSの登録情報で申請内容の真正性を確保しており、CCUSへの登録が必須となる。
 日本機械土工協会では、会員企業4社、非会員1社の合計5社が申請し、第三者委員会での審査を経て評価結果を公表した。全5社が基礎情報・施工能力・コンプライアンスの全3項目で「☆☆☆☆」の最高評価を受けた。
 評価を受けた企業は、名刺・ヘルメットなどにロゴマークを使用でき、元請け企業や消費者にアピールできる。

提供:建通新聞社