厚生労働省がまとめた2020年度の毎月勤労統計調査(確報、事業所規模5人以上)によると、建設業の現金給与総額(月間)は前年度比0・6%減の41万6024円となり、12年度以来8年ぶりに減少に転じた。月間の実労働時間は2・0%減の164・7時間、労働者総数は1・5%増の281万2000人となっている。
現金給与総額は、電気・ガス業(1・2%増)、不動産・物品賃貸業(3・4%増)、教育・学習支援業(0・9%増)の3業種を除き、13業種で減少した。飲食サービス業が7・0%減となるなど、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が強い業種ほど、マイナス幅が大きい。
建設業の現金給与総額は、所定内給与が0・6%増の31万7238円、所定外給与が9・3%減の2万4319円、特別に支払われた給与(賞与など)が2・7%減の7万4467円となり、残業代・休日出勤手当、賞与などが減少した。
建設業の月間実労働時間は2・0%減の164・7時間で、所定内労働時間が151・5時間(1・3%減)、所定外労働時間が13・2時間(9・9%減)の内訳。出勤日数は0・2%減の20・3日だった。
常用雇用の労働者総数は1・5%増の281万2000人で、入職率は1・25%(0・10ポイント減)、離職率は1・21%(0・02ポイント減)だった。
提供:建通新聞社