建設産業専門団体連合会(建専連、才賀清二郎会長)が行った調査によると、4週8休以上の休暇を取得できている専門工事企業は全体の12・4%となり、前回調査と比べ2・6ポイント上昇した。週休2日制を導入できない理由には「適切な工期が確保できない」と回答する企業が67・0%で最多。給与については、登録基幹技能者で32・6%、職長で33・4%が上昇していると答えた。
専門工事業の働き方や処遇に関するこの調査は、建専連が2017年度から3年連続で実施している。今回は建専連の正会員団体に所属する1081社の回答を集計。回答企業の7割が1次下請け。
休暇取得に関する調査結果を見ると、4週8休以上(週休2日制、完全土日休暇含む)は12・4%と前年度から2・6ポイント上昇。4週7休は12・1%(1・2ポイント増)、4週6休は35・5%(3・8ポイント増)となり、4週6休以上の休暇を取得している企業が60・0%となった。
週休2日を導入していない企業にその理由を聞くと、「適切な工期を確保できない」が67・0%と最も多く、「日給の労働者の収入が減少するため」の35・0%、「人手不足のため」の34・8%が続いた。
一方、技能者の平均給与額(月額、中央値)については、登録基幹技能者が42万6302円、職長が37万9127円、技能労働者(日本人)が29万8270円、外国人技能実習生が19万6493円、外国人就労者(特定技能外国人など)が27万7232円だった。
給与を上昇させたとの回答は、登録基幹技能者が32・6%、職長が33・4%、技能労働者が33・8%。登録基幹技能者の資格を取得した技能者に対する処遇では、「(特別な手当を)支給していない」が54・5%と半数以上を占めているが、元請けが特別な手当を支給しているとの回答は13・3%あった。
提供:建通新聞社