国土交通省は、2021年度のBIMを活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業(先導事業者型)で、7件の提案を採択した。応募のあった16件の提案から学識経験者などによる評価を踏まえ、選定した。
同事業は、BIM導入の効果検証や課題分析を試行する優れた取り組みを支援する。今回の公募テーマは、BIMの活用による生産性向上、建築物・データの価値向上、サービスの創出を通じた発注者メリットの検証と、BIMデータ活用・連携での発注者と受注者の役割分担の分析だった。
7件のテーマと事業者は次の通り。
▽「木造住宅における、BIMとクラウドサービスを用いたCDEとECIの効果検証・課題分析」―アンドパッド、小林・槇デザインワークショップ(KMDW)、DN―Archi、長谷川萬治商店、長谷萬、慶應義塾大学
▽「VRモックアップの効果検証と維持管理BIMの課題分析」―梓設計、戸田建設、ハリマビステム
▽「Life Cycle Consulting 発注者視点でのBIM・LCCに関する効果検証・課題分析」―日建設計、荒井商店
▽「技術研究施設におけるBIMモデルを用いた維持管理業務効率化等の検証」―奥村組
▽「建材と施工の電子商取引に向けたBIMデータ連携の効果検証・課題分析」―スターツアセットマネジメント
▽「業務効率及び発注者メリットを最大限に創出する【役に立つBIM】の効果検証」―大和ハウス工業、フジタ
▽「建築のライフサイクルを通した発注者によるBIM活用の有効性検証(21年度事業)」―日建設計コンストラクション・マネジメント、日本郵政
提供:建通新聞社