国土交通省は、2019年度に着工した建築工事を対象に行った「建設資材・労働力需要実態調査」の結果をまとめた。工事費100万円当たりで調達できる建設資材量と労働力を示す「金額原単位」は、対象の全資材と就業者で減少。資材費・人件費が上昇した影響を受けた。
この調査は、工事費100万円当たりで調達できる建設資材と労働力を把握し、需要構造を明らかにするために1974年から行われている。
対象は▽セメント▽生コンクリート▽骨材▽石材▽木材▽鋼材▽就業者―の6項目で、今回は19年度に着工した建築工事3635件(労働力は3647件)を調査した
19年度の金額原単位は、前回調査(17年度)と比べ、▽セメント2・6%減▽生コン4・3%減▽骨材・石材6・2%減▽木材3・3%減▽鋼材15・3%減▽就業者2・9%減―といずれも減少。最も減少幅が大きかった鋼材は、住宅で18・4%減、非住宅で16・0%と資材価格上昇の影響が鮮明に出た。
提供:建通新聞社