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　国土交通省のインフラＤＸルームの開所式が、４月12日に現地で行われた。山田邦博技監がインフラＤＸ総合推進室員に訓示するとともに、同室長を兼務する森戸義貴技術調査課長にルームプレートを手渡した。インフラ分野の変革を目指すＤＸが本格的に動き出す。
　インフラＤＸルームは本省（中央合同庁舎３号館11階）に設置。各地方整備局、国土技術政策総合研究所と超高速回線でつなぎ、Ｗｅｂ会議やサテライトオフィスとしての活用、ＡＲ・ＶＲの活用による民間先端技術の体感、大容量・高速通信ネットワークによる現場との連携を加速する。
　ＤＸ推進に向けて国交省は、本省・地整・研究機関が一体となった推進体制を構築。データとデジタル技術を活用し、非接触型・リモート型の働き方改革への転換、抜本的な生産性・安全性の向上を図るため、インフラＤＸルームや建設ＤＸ実験フィールド（国総研）整備の他、３次元データを活用した新技術の開発・導入促進、人材の育成・施設整備を進めていくこととしている。
　建設ＤＸ実験フィールドの開所式は14日に行われる。
　山田技監は「国民の安心・安全、豊かな社会の実現に向けてデジタル化、スマート化が課題になっている。少子高齢化に伴う人手不足、働き方改革、ウィズ・ポストコロナを考える上でもＤＸは不可欠」との考えを示した上で、「新しい技術を蓄積し、できるだけ多くの人にＤＸの良さを理解してもらえるよう本省、地整、研究機関が一体となって取り組みを進める」と述べた。

提供：建通新聞社