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建通新聞社(岡山)
2016/12/05

【岡山】西日本高速 新たな入札方式 技術選抜見積り初弾工事を公告

 西日本高速道路は、適切な競争環境の確保とともに品確法で示された発注者責務を踏まえ、2016年度から新たな入札契約方式の試行導入を進めている。中国支社は11月30日、施工者のノウハウを積極的に導入し社会的影響の軽減を目的とした新たな入札契約方式「技術選抜見積方式」を試行する初弾工事として公募型指名競争の中国自動車道(特定更新等)北房IC〜大佐スマートIC間(上り線)土木更新工事を公告した。
 工事は真庭市五名から新見市大佐までの両IC間約10`の本線全線の基盤更新工事。途中7橋・延長1416bの橋梁床版取り換え(約1万5000平方b)や鋼トラス橋2橋の部材補強、法面浸透水排除対策(水抜きボーリング約7600b)、切土法面補強対策(かご枠工約10カ所、グラウンドアンカー8本)などを予定。最大工期1700日間。
 条件を満たす単体もしくは2・3者構成の特定共同企業体を対象に2017年1月31日まで参加表明(技術提案)を受け付け、技術評価点の高い3者を選抜。発注者と選抜者との間で技術的対話を行いながら施工計画と設計の技術提案設計および見積りなどの第2次技術提案を求め、技術評価点と見積価格で総合評価(除算式)し、落札予定者1者を特定。価格協議を行って落札者を決定する。 
 第2次提案の成果品が妥当と認められる場合は、あらかじめ示した金額を上限に提案作成費用を支払うほか、契約制限価格は設定しない。手続き期間約7カ月を見込んでおり、今回は同年6月27日が開札予定日。
 技術選抜見積方式は、今回のように供用路線のインター間を閉鎖して実施する大規模で特殊な案件などをイメージしており、参加者のノウハウを積極的に活用することで社会的影響の軽減などにつなげるねらいがある。16年度の試行は今回案件のみという。

(提供:建通新聞社)