国土交通省中国地方整備局は11日、国の2016年度2次補正予算の成立を受けて管内の予算配分概要を公表した。中国地域は21世紀型インフラの整備、震災からの復興や安全・安心、防災対応の強化などに854億円が配分される。主要内訳は21世紀型インフラ整備303億円、地方の支援16億円、安全・安心、防災対応の強化535億円など。
岡山県内で補正対象となる主要事業は「21世紀型インフラ整備」で国道2号倉敷立体(直轄)に事業費4億2300万円。補正分は事業中区間2・7`で改良工事、橋梁工事を推進。主要地方道佐伯長船線(補助)の瀬戸JCT〜熊山IC間同3億5900万円、岡山吉井線(同)の佐伯IC〜吉井IC間同5億5000万円。補正事業は佐伯長船線が同区間の17年度開通に向け改良・舗装工事などを推進。岡山吉井線も同じく対象区間の17年度開通に向け改良・トンネル舗装工事などを推進。
「地方の支援」では国道2号交差点改良(西大寺中野IC改良・直轄)の舗装工事推進に同9900万円。国道30号当新田電線共同溝(直轄)の路面復旧工事の推進に同3700万円をそれぞれ配分。
「安全・安心、防災対応強化」では直轄事業の吉井川・旭川・高梁川一般河川改修事業(高潮・耐震対策)に事業費8億1000万円を配分。補正分は3河川の下流部で4区間の高潮・耐震対策延長計430bを実施。個別は吉井川が右岸側岡山市東区九蟠地区100b、左岸側同西幸西地区100b、旭川が左岸側岡山市中区平井地区130b、高梁川が左岸側倉敷市連島町鶴新田地区100b。その他、防災・老朽化対策として堤防上のヘリサインや河川管理用カメラの無停電電源の設置、護岸など老朽化施設の補修による機能回復や延命化、支障樹木の伐採などの維持修繕事業に11億1600万円。堰堤維持事業に2億1700万円が管内でそれぞれ配分されている。
補助事業では道路で21世紀型インフラ整備など10億6400万円、社会資本整備総合交付金が21世紀型インフラ整備で33億1900万円、防災・安全交付金58億5400万円など、合計102億7700万円が岡山県分として配分される。
(提供:建通新聞社)