岡山県は、下水道や集落排水施設、合併処理浄化槽などの汚水処理施設による県内の人口普及率100%実現を目指して、汚水処理施設整備を推進するクリーンライフ100構想を展開している。県では2010年度の前回の見直しから5年を経過したことから、人口減少や社会情勢の変化などに対応するため、10年先の25年度を中期目標としてそれぞれの施設による人口普及率目標数値を見直す。26日開いた県議会常任委員会で示された。
構想案によると、15年度実績で人口普及率65・6%の下水道は25年度に74・0%、同じく2・5%の集落排水は25年度に2・0%、16・4%の合併処理浄化槽は16・9%と設定。15年度に84・4%だった汚水処理人口普及率を25年度には92・9%まで引き上げる計画。
施設別の分担比率の最終目標は下水道が85・0%、集落排水1・8%、合併処理浄化槽13・2%と想定。引き続き公共下水道施設の整備推進を主体として汚水処理人口の引き上げを図っていく計画となっている。
今回の見直し案は、27日〜10月26日までパブリックコメントにより意見を募り、寄せられた声を踏まえた上で11月末に構想を改定する予定。
(提供:建通新聞社)