岡山米子自動車道に関する道路交通渋滞対策鳥取県・岡山県合同部会が8月31日に岡山国道事務所で開かれ、高速道路の暫定2車線区間における付加車線設置検証区間に選ばれている同自動道の賀陽IC〜北房JCT、蒜山IC〜米子ICにおいて付加車線の試行設置が想定されている4区間が西日本高速道路中国支社から示された。
付加車線の計画区間は岡山道が岡山県内3カ所延べ9・4`、米子道は鳥取県内1カ所3・4`の合計12・8`。いずれも付加車線に該当する用地は取得済み。事業主体となる西日本高速道路では事業着手に向け関係者への説明などを行った上で道路構造などを踏まえ測量や詳細設計に着手し、おおむね5年先を目標に付加車線整備を完成させ、対策効果や有効性の検証を行いたいとしている。うち測量設計には着手後1年から1年半程度を要するとみている。
岡山道は賀陽〜有漢IC間(12・9`)のうち2区間4・7`を想定。南端は賀陽IC以北の4車線区間終了箇所から北側約2`(23・3KP〜25・3KP)、途中2カ所の橋梁を含め上り車線側で2車線を増設、完成後は上下2車線に。高梁SAの4車線区間以北は約2・7`(31・8KP〜34・5KP)、上り車線側に1車線を付加、うち同SA寄りにある橋梁付近は2車線を増設する。
有漢IC〜北房JCT間(8・4`)はJCT側の4車線区間狩終了箇所から南側約4・7`(37・6KP〜42・3KP)を想定。区間内はトンネル1本と橋梁5カ所が連続するため、上り車線側に2車線を増設。完成後は上下2車線に。
米子道は蒜山〜江府IC間(15・3`)は鳥取県側の江府ICを挟んだ3・4`(46・0KP〜49・4KP)。区間内にトンネル2本と橋梁2カ所があり、下り線側に2車線を増設する。
試行区間の選定にあたって、これまでの設置基準に加え速度低下や事故発生リスクを勘案するとともに、インターチェンジなど分合流発生箇所や事業費の観点から土工部への設置が望ましいことなどを確認したという。
(提供:建通新聞社)