岡山市は、路面電車乗り入れを含めた岡山駅前広場のあり方検討会を発足した。路面電車の東口広場への平面式での乗り入れを前提に、2016年度中の基本計画作成を目指して議論を行う。
15日に開かれた初会合には、地元町内会や駅前商店街の代表などの委員が集まり、座長に岡山大学の阿部宏史副学長を選出、今後の進め方について確認、意見を出し合った。
委員からは、駅前交差点を利便性が高めるように改良してほしい、市の表玄関口にふさわしいものにする必要がある、などの意見が出されていた。
今後は、ワーキンググループで、基本構想、駅前広場の空間構成、動線・サイン計画などを検討、市民・関係者の意見を反映させながら、それぞれの案を作成、素案がまとまった段階で、次回の検討会を開催する。
本年3月に市が示した平面乗り入れ案は、既存の乗車電停から駅前交差点を平面で通過、噴水や吉備沃野付近に乗り入れ。広場内に岡山駅電停を新設、既存の乗車電停は廃止する。また、バスターミナルの出入り口を南方向に移設するというもの。広場内(全体面積約2万4700平方b)に延伸することでJRやバスとの乗り換えの利便性を図る。新電停の長さはMOMO(市電車両)の車両長18bと旧車両長12・2bに余裕長3bを加え、33・2bを想定。これらをたたき台にして計画づくりを進めていく。
(提供:建通新聞社)